モギカバンのランドセルの2020年度分の予約はもう始まっています。4月11日より始まっています。
2019年度分の予約は、6月7日始まりました。今年は大幅に前倒しに動いています。工房系ランドセルのネット予約が毎年前倒しになることに呼応して、モギカバンも前倒しにしたのでしょう。何れにしても今年は早めの動きが求められているようです。
ご予約はこちらから>>モギカバン ランドセル公式サイト
モギカバンの人気のモデル
モギカバンのランドセルは、予約販売の数週間前にプレ予約を受付けていました。ところが、プレ予約ができない数種のモデルがあったのです。
これは、プレ予約で売り切れてしまう事が予想されたための処置だと思われます。つまりモギカバンの中でも最人気のランドセルということになるでしょう。
(モギカバンから公式の売れ筋モデルの情報はありません)
最人気ランドセル
たくみコードバン:全色(写真はクロ) 全7色 95,000円(税込)
たくみプレステージ 牛革スムース:紺(糸=赤) 全14色 69,000円(税込) ●コンビカラー2色 71,000円(税込)
インペリアルプレステージ:黒、ブラウン(写真はブラウン) 全3色 ※かぶせ裏=アメ豚 66,000円(税込)
インペリアルスタンダード:バーガンディ、赤(写真はバーガンディ) 全7色 ※かぶせ裏=合成皮革(タータンチェック) 63,000円(税込)
ユニバーサル牛革スムース:全色(写真はキャメル)全6色 58,000円(税込)
ユニバーサルプレミアム:黒(糸=赤) 全4色 51,000円(税込)
これらは2017年の実績ですので、今期はまた変わる可能性があります。同じモデルでも色によってはプレ予約が可能なモデルもあります。
モギカバン ランドセル公式サイト
モギカバンのランドセルは6年後までしっかりアフターサービス
また、購入後6年間の保証も用意しました。これは想定外の破損などを無償で修理するもので、その修理の期間に使用するランドセルの用意もしています。
もともとランドセルが6年間使用に耐えるというのは当然のこと…よく考えるとそうなのですが、修理して使い続ける「ものを大切にする」という姿勢は、子供達にも伝わると思います。
また6年後には、ランドセルのかぶせカバーを掛け時計にするという、素敵なリメイクも請け負っています。
展示会で実物に出会う
モギのランドセルは群馬県の桐生市で製造されています。これだけインターネットで、販売するようになる前は、北関東一円の販売店でしか販売していませんでした。
ところが、通販で購入となると、現物の確認ができないという問題が起きてきます。いくら品質が高いことや、写真などをホームページで掲載したところで、実物の手触りには勝てません。
実物からの情報量はとても重要です。たとえばどんな手触りなのか、どんな質感なのか、サイズ感はどうなのかなどなど。これらを確かめて購入にいたるという重要なステップです。しかしネット通販の場合これが高いハードルになります。
モギではこんな問題を解決するため、展示会を開いています。これは、購入を検討している方に直接手に触れてもらえる場となっています。
展示会は予約販売の時期に集中しますが、しっかり手に取って、背負って実物をご覧頂けます。
※展示会で実物に触れる前に、気になるモデルを予約していくと安心です。予約のキャンセルはクレジットの手数料がかかってしまいますが、モデルの変更であれば在庫がある限り可能だそうです。
展示会のスケジュール確認はこちら>>モギカバン ランドセル公式サイト
モギカバンのランドセルとは?
モギカバンは桐生市にある工房系ランドセルメーカーですが、全国からインターネットを通じてランドセルの予約が集まります。
そして、それはすぐに予約でいっぱいになり売り切れのモデルも出てくる、知る人ぞ知る鞄屋さんです。実際2018年度向けの予約開始の6月は注文が殺到し、中旬まで他の対応ができずといった状態でした。
ところでモギカバンとはどんなメーカーなのでしょうか?
まずモギカバンのランドセルがモットーにしているのは、伝統と先進性。これを言葉にするのは簡単です。そのため多くの企業が、似たような文言を掲げているのですが、その実践となると疑問符がつくメーカーは非常に多いのです。
モギのランドセルは90年からの伝統があり、ランドセルメーカーとしては最古参のメーカーです。そんな伝統あるメーカーですから、地元桐生では3代にわたってモギのランドセルを愛用しているというユーザーもいるそうです。
ただモギカバンは、伝統があってもそれにとらわれる事はありません。たとえば、現在は一般的になりつつあるA4フラットファイル対応ランドセルですが、早い段階で、A4フラットファイル対応ランドセルに変更しています。
簡単にA4フラットファイル対応ランドセルに変更と言いますが、実際には全てのパーツの形状も大きさも変更しなければなりません。パーツを作るには金型が必要なのですが、その型代に相当な費用がかかったであることは想像に難くありません。しかしA4フラットファイル対応ランドセルへの変更は、どのランドセルメーカーよりも早かったそうです。(いわゆる工房系ランドセルメーカーの中では一番早かったとされています。)
このように新しい動きに対応する事に、素早く果敢に対応する姿勢は、カバンメーカーでなくとも見習いたい点です。
手縫い仕上げが光るモギのランドセル
工房系ランドセルと呼ばれるメーカーには、鞄工房山本、萬勇鞄、土屋鞄などがありますがモギカバンもその一角として存在感を放っています。
これら工房系と呼ばれるメーカーは、その基本的製法が職人の手縫いです。そのため大量生産ができません。しかし、熟練の職人たちの手で丁寧にひとつひとつ造られた、ランドセルの品質は非常に高いものがあり、その魅力が人気となっているのです。
確かに、人の手で丁寧に造られたランドセルが良いのは想像できるのですが、職人による手づくりの場合、具体的に何が違うのでしょうか?
例えばひとつの例として…ミシン縫いの場合、ひとつのパーツを縫う際にはどの部分も同じ圧力で縫いあがります。ところが、手縫いの場合だと同じパーツを縫う場合でも負荷がかかるような部分は、力を入れてより耐久性が増すように縫うといった細やかな縫い方をするのです。
またその力の入れ具合の微妙な差が、ひとつひとつのランドセルの表情となり、画一的に製造された製品とは何かひと味違って見えるのです。本当にちょっとした事なのでしょうが、そのたたずまいの違いを人は感じ取るのです。
モギカバンのホームページにも書かれているのですが、背板と本体を接合する縁(ちりと言うそうです)は一般的にはミシンで縫うそうです。そして実際にミシンだと1時間に20本縫うことが可能だそうですが、手縫いだと2〜3本程度が限界なのだそうです。
それでも手縫い、手づくりにこだわるのは良いものを持つ豊かさを知っている人たちに応えるためなのでしょう。職人の手縫いにこだわり、その技術を真っ当に保ってきたからこそ当然技術も磨かれました。そして、その技術が認められたこともあり皇室御用達のランドセルメーカー大峡製縫とのコラボランドセルも製作しています。
このランドセルを実際に見た人が、モギカバンの製品である事を知り、モギのランドセルを指名するようになった…という口コミもありました。

いずれにせよ、モギカバンはこれからも職人の手縫いでランドセルを造り続けるでしょう。なぜなら、それがいちばん良い品を生み出す方法だということを知り尽くしているからなのです。
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モギのランドセルは素材が命
モギのランドセルの製法は、職人の手による手縫いが基本です。そして、良い品を造る為に必要なもうひとつの事、それは素材へのこだわりです。
一般的にランドセルに使われる牛革は、防傷、防水などの加工を施した「つや消しスムース」という表面が滑らかな牛革と、表面にエンボス加工を施し、ざらっとした風合いを持たせたボルサという2種類の牛革があります。

これら2つの牛革の特徴は、まずその成り立ちが違います。スムース革の場合、牛革の中でも傷がない所を選んで使用しなくてはなりません。なぜなら表面加工を施さないため、スジや切り傷などがあると、製品になった時に傷として残ってしまうからです。
牛も生き物ですから、暮らしているうちに傷も負うでしょうしスジだってつくでしょう。しかし、スムース革として使用する場合はその傷跡を避けなければなりません。このため、一枚の革からとれる素材は限られます。このように、スムース革はある意味贅沢に革を使うことになるので、非常にコストがかかってしまうというデメリットがあるのです。
一方ボルサと呼ばれる表面加工を施した革は、牛が持っていたスジや切り傷などを上手く目立たなくすることができるのです。このため一枚の革から取れる素材がスムース革に比べ多くなります。
風合いが違いますから人によって好みが出ます。なので、どちらが良いとはいえません。スムース革の滑らかさと深みのある色合いが好きだ…という人もいれば、質感のあるあの手触りが良い…という人もいます。ただ、モギのランドセルはスムース革にこだわっています。
革の違いによって変わるランドセルの印象
スムース革の一番の良さとしては、深みがあり、美しく、発色の良い色合いにあります。ボルサの良さは、使い込むほどに馴染んできて、天然皮革の風合いが増すところにあります。
どちらも良さがあるのですが、モギのランドセルはスムース革にこだわりました。その理由とは…まず、スムースの革の発色の良さに魅力を感じるからなのです。またその発色の良さが深みのある美しい色合いを生み出すところも魅力的です。

その点、型押しの革は光が当たった場合、表面で乱反射するため白っぽく見えます。これでは革の色の深みとか、風合いすら失われているように思えるのです。
また、使い込むと、天然の革ならではの味わいが出ます。もちろんボルサも使い込むと風合いは出てきます。ただ、スムース革の場合手触りの風合いもさることながら、色の深みも増してくるのです。

モギでは発色と使い込んだ時の風合いが、ボルサより優れていると感じるためランドセルにはスムース革を使用しているのです。
一方スムース革は傷つきやすいという一般的な評判があります。しかし厳選し防キズ加工を施したモギのランドセルは皆さんが思うほど傷つきやすいものではありません。むしろ使い込んだ時の発色を楽しめるぐらい、傷つきにくいと思って頂いていいかと思います。
素材へのこだわりは、表革だけではありません。ランドセルの内張りにはアメ豚(豚革)を使っています。これは、表面が固く摩擦に強いので擦れることが前提の内張りには最適といえるでしょう。
実はランドセルの中は空いている事が多く、その上、子供は飛び跳ねるように歩くので教科書などが暴れることもあり、ランドセルの内側がキズつく環境が整っていると言えます。
またアメ豚のきれいな発色のキャラメル色は、ランドセルを開けた時に明るく華やかな印象を与えます。

モギのランドセルは機能もこだわる
モギのランドセルは、全てA4フラットファイル対応ランドセルです。A4フラットファイル対応に変更しない、有名な工房系ランドセルメーカーもありますがそこはそこで伝統を守っているということなのでしょう。
しかし、モギのランドセルは新しい時代に敏感に反応し、素早く対応していきます。これまでもそうでしたし、これからもそうしていくでしょう。伝統と先進性が同時に息づいている…これがモギのランドセルの魅力なのです。
そして、その伝統と先進性が同時に息づく部分は「機能」に他なりません。一般的なランドセルメーカーでは、A4ファイルサイズで充分だという時代に、いち早くA4フラットファイル対応させたのもモギのランドセルです(約6年以上前)。
このA4フラットファイル対応ですが、他のメーカーでも今は順次対応しているとアピールしています。しかしこれにはよく見るとカラクリがあって、あるメーカーのカタログ写真を見てみると、確かにA4フラットファイルが入ってはいるのですが、斜めになっていたり、端が曲がっていたりしています。
本来、A4フラットファイルを問題なく入れるための間口は23cm必要になるのですが、これらファイルがまっすぐ入っていないタイプは23cm以下であろうと思われます。もちろんモギのランドセルは、A4ファイルサイズで設計されています。
また工房系ランドセルには珍しく、背カンが背負いやすさに定評があるウィング式となっています。
そして、ランドセルに持ち手をつけたのもモギです。これは最近になって他のメーカーが採用し始めています。
肩ベルトの両側には、防犯ブザーやホイッスルをつけるための「Dカン」をつけています。いざというときに、すぐに鳴らせるようにとの配慮です。
またこれは右利き、左利きどちらが利き手の子供でも使いやすいように、左右両方に取り付けてあるという優しい配慮もしています。
本体の金具に、かぶせ側の金具を合わせるだけで自動でロックするワンタッチ錠前は、手動では忘れやすい(…というか子供は必ず忘れます)ロックを自動でしてくれます。
クッション性、背負いやすさが抜群の背当ては、研究の末に体に最もフィットする量のウレタン素材を入れています。
また、肩ベルトと背あてには、通気性がよく柔らかな「ソフト牛革」を使用しています。どこまでも背負いやすさ、使い勝手を考えたランドセルを追求しています。

他にも、家の鍵など大切なもの、髪どめやハンカチ、タオルなど…いろいろ細かいモノが入れられるワイドポケットや、小学校で配られる時間割表は、B5サイズが多いというリサーチを元に設計した、通常よりも大きい時間割ポケット、デザインを邪魔しないけれど確実に注意を促す反射版やリフレクターも当然装備しています。
モギ カバンのランドセルの何がいいのか?
モギのランドセルの良さは、様々な点があげられますが何かひとつあげるとしたら、やはりランドセルそのものの品質でしょう。良いものを造るには言葉には尽くせない、様々な工夫や努力、知恵や知識が必要です。
ただしそれらを全て知った上で購入する人は稀でしょう。けれどランドセル自身のたたずまいからそれが伝わります。モギのランドセルを購入する人は、そのたたずまいを見てランドセルに込められた様々なものを感じる事ができるのです。
そして何よりも大事な事は、そのランドセルから感じられる、人の様々な力を一番感じるのは、そのランドセルを使う子どもなのです。
大人より純粋に物事を感じられる子供なら、大きくなったとき「良いもの」を持った…というその感覚は忘れないでしょう。それは必ずその子供の感覚を、そして人生を豊かにすることは間違いありません。
“モギのランドセルは何がいいのか?モギカバンのランドセルの魅力について” への 1 件のフィードバック